納車前あれこれ

【ジムニーJB64リフトアップ】キャスター角の補正値を考える。

目安時間 48分

 

こんにちは「ぷよっ太」です。

 

今回はリフトアップした時のキャスター角の補正値を詳しく調べたので、自分のジムニーが納車された時の備忘録として記事にしておこうと思います。

 

世の中には難しい計算式で割り出した「キャスター角の補正値」を公開している方がいて、大変参考になりました。

 

これからインチアップを検討している方も参考にしてみてください。

 

キャスター角の補正方法について

ジムニーパーク様より引用

 

フロントタイヤのキャスター角は、どんな乗り物でも角度をつけて「直進安定性」や「ハンドリング」を向上させています。

 

分かりやすく言えば、自転車やバイクのフロントフォークは前方に角度をつけてタイヤを支えています。

 

こうすることによって直進安定性が増し、走行中はハンドルも中心を保ってくれます。

 

アメリカンタイプのバイクなんかはフロントフォークをさらに寝かして、あの広大なアメリカの道路を楽に走れるようにしていますよね。 直進安定性が良すぎてカーブの多い道路には不向きですが…💧

 

あと一輪車などは、タイヤを支えるフォークが地面に対して垂直なため、直進安定性も無く、乗るとフラフラしますよね!

 

だからキャスター角というのは大事なんですね。

 

そして、ここからが大事な「キャスター角の補正数値」を計算した頭の良い人が公開していた数値をまとめると、

 

ジムニーJB64のキャスター角補正値
  • 車高を「1㎜」上げると0.0885度(約0.09度)のキャスター角が立つ。
  • 車高を「10㎜」上げると0.9度(約1度)のキャスター角が立つ。
  • 車高を「1インチ(250㎜)」上げると2.25度(約2.5度)のキャスター角が立つ。
  • 車高を「2インチ(500㎜)」上げると4.5度(約5度)のキャスター角が立つ。
  • 車高を「3インチ(750㎜)」上げると6.75度(約7.5度)のキャスター角が立つ。

 

まあこの方の何がすごいって、ホイールベースの変化やリフトアップの数値など、全て考えて計算しているので信頼性は抜群!

 

そして、ジムニーJB64のノーマル車高のキャスター角が何度なのか分からないが、どのジムニー専門店でも1インチリフトアップまでなら、キャスター角の補正は必要ないと言っているので、2インチ以上のリフトアップを考えるなら、キャスター角の補正は必須作業ということです。

 

このキャスター角の補正値を参考にして、3つの補正方法を紹介します。

 

強化フロントアームに交換

 

フロントアーム(リーディングアーム)を強化品にゴッソリ交換する補正方法です。

 

メリットは、キャスター角の補正値を気にする必要も無く、純正のフロントアームと交換するだけ、1、2、3インチ用とそれぞれ補正値が考慮されているため、面倒なブッシュの交換も無いので、私のような初心者向けですね。

 

デメリットは、フロントアーム(リーディングアーム)2本で5〜6万円前後するので、インチアップの仕様変更なんてできたもんじゃないですよね! リアアーム(トレーディングアーム)まで交換するとさらに7万円です💧

 


 

 

ダウンブラケットを追加する

 

これはフロントアーム(リーディングアーム)のフレーム側に取り付けるパーツです。

 

 

こんな感じで取り付けるだけで、ノーマルの取り付け位置から5cm下がった位置にフロントアームを取り付けれるため、例えば、2インチ(5cm)車高を上げたら、このダウンブラケットで5cm下げれば、数値だけ見たらノーマル車高のキャスター角に補正されていますよね。

 

例えば3インチのリフトアップなら、このダウンブラケットに1インチ用の強化アームを組み合わせても良いし、2.5度の偏心ブッシュを組み合わせても良いですよね。

 

ということで、メリットは2インチまでのリフトアップなら、このダウンブラケットを取り付けるだけで補正が出来ること。

 

デメリットは費用が3万円〜5万円するのと、ブラケットが下に出っ張るため、本格的にクロカンすると引っかかる原因になるよね。 私のような街乗りメインなら問題ないんだろうけど。

 


 

 

定番の偏心ブッシュで補正する

 

やはりフロントアーム(リーディングアーム)のキャスター角補正の定番は「偏心ブッシュ」となるようです。

 

アームのホーシングを支える前側2カ所のブッシュを交換することによって補正します。

 

 

これが「キャスタードリーム」というウレタン偏心ブッシュで補正角は5度です。

 


 

 

これが純正のブッシュと似ているけど1.5度補正できる偏心ブッシュです。

 


 

こんな感じで偏心ブッシュは私が探しただけで「5度・4度・2.5度・1.5度」の4種類がありました。 これらの補正角を組み合わせて純正ブッシュと交換することでキャスター角を補正します。

 

値段も一番安価で、2個セットで3000円〜14000円ぐらいですが、ブッシュの交換には「専用工具・治具」や「油圧プレス機」などが必要なため、初心者がDIYするにはハードルが高いです。

 

ですが、これからジムニーを乗り潰す予定の私としては、足回りの仕様変更やブッシュの劣化による交換など、DIYしていきたいと思っているので、どうしても偏心ブッシュの交換を、自分で出来るようになりたいんですよね。

 

 

これがブッシュ圧入用の専用治具で価格は2500円ぐらいです。

 

 

このステーで偏心ブッシュ穴の中心部を150㎜にしてホーシングに取り付けます。

 


 

これが「油圧プレス機」で、Amazonで15000円ほどで購入できますが、なんせ場所を取るため、個人宅なら大きめの物置やガレージなどないと保管が大変そう💧

 



 

 

こういう「ブッシュ圧出入専用の工具」などを組み合わせて「油圧プレス機」を使えば、いつでもDIYできます。 ちなみに15000円ほどします💧

 


 

 

キャスター角補正まとめ

 

ジムニーは究極の趣味車です。 カスタムパーツは無限で沼です💧

 

あれもこれも一気にカスタムするつもりも無く、少しづつ費用も抑えつつDIYしていきたいんです。

 

そのためには、1つのカスタムに対してしっかり考えて購入し、先のことも考えて工具や治具を揃えたいんですよね。

 

リフトアップは、ジムニーに乗ったら絶対に挑戦したいカスタムです。

 

納車されたら真っ先にDIYしていこうと計画しているので、失敗も含めて楽しみたいと思います。

 

 

 

 


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